阪神森下翔太外野手(23)が、侍ジャパン合流前最後の試合で岡田監督を安心させる。

6、7日に行われる欧州代表との強化試合で侍ジャパン入り。5日には前日練習が予定されており、2、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)がチーム離脱前ラストの実戦となる。

「シーズンに入ったら、形とかは意識せずに臨みたいので。なるべく不安をオープン戦の時点で取れるように。内容にこだわって全試合やりたい」

オープン戦開始以降は3試合に出場し、9打数1安打。こん棒型の新バットから昨季まで使っていたバットに戻すなど、試行錯誤を続ける。指揮官は「侍まではあんまりいらんこと、いじらんとこうと思てるから。侍帰って甲子園からやろ」と指導方針を固めている。その前に文句なしの一打を放ち、胸を張ってジャパンに向かいたいところだ。

新人として貪欲に結果を求めた昨季と比べ、今春はより内容にこだわっている。「ポテンヒットもシーズン中ならいいですけど、オープン戦だとどうなの? というのが自分の中であるので」。1年間を戦い抜いたからこそ、今できる準備に集中する。「シーズンに向けて経験になればいい。ジャパンもオープン戦の一環としてしっかり取り組んでいきたい」。強化試合も最大限に活用する。

「多分初めて」という札幌ドーム。北海道の野球ファンに侍戦士の実力を見せつけ、指揮官の頬を緩ませる。【波部俊之介】

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