日本ハム北山亘基投手(24)が開幕ローテーションの残り1枠争いに踏みとどまった。

巨人とのオープン戦(エスコンフィールド)で4回から3番手で登板。4イニングを投げて3安打1失点にまとめた。与四球も1個にとどめ、前回登板の5個から大幅に改善。これで北山の開幕前のアピール機会は終了。20日のヤクルトとのオープン戦(神宮)に登板予定の根本の結果を待ち、吉報も待つ。

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やれることはやった。北山が最後のアピール機会で、確かな手応えを得た。「前回に比べると修正もできて、自分のボールでバッターとしっかり勝負できた」。3番手で4回から登板。ストライクゾーンに強いボールを集めて4回3安打1失点。前回8日DeNAとのオープン戦(横浜)では4回5四球と荒れてしまったが、この日は1四球にまとめた。

テーマは「いかに自分の投球をするか」だった。そのために、登板間の調整では制球を乱した前回登板の要因を見つめ直した。「僕の場合は体1つで、かなり変わってくるところが大きい。そこを本当に突き詰めた」。全身を目いっぱい使って投げるため、コンディションが整っていないと投球のメカニズムが狂うことが多いと分析。長距離移動によって疲労が出やすい部分も洗い出して「滞りのない体を、まず準備した」。修正ポイントは的確だったことは結果で証明。「今日は前回の課題をある程度修正できた。1つ、そういうところ(変わった姿)を見せられたんじゃないか」と言葉に力を込めた。

開幕ローテの残り1枠の争いは佳境だ。4月3日楽天戦(エスコンフィールド)。その1週間前には5枠目を託される先発投手が2軍戦で調整する予定だ。新庄監督が候補に挙げた4投手のうち、鈴木は16日の2軍戦で3回無失点と好投、この日の北山とバーヘイゲンは明暗が分かれた。残すは20日のヤクルトとのオープン戦(神宮)に登板予定の根本の結果次第。北山は「目先も大事ですし、長い目で見ても、もっともっと成長したい」。鍛錬を続けながら、首脳陣の最終判断を待つ。【木下大輔】

▽日本ハム建山投手コーチ(前回登板で4回5四球だった北山が、この日は4回1四球)「本当にうまく修正した。どっちが本当の北山なのかっていうところですよね。でも、今日はちょっと目を見張るようなピッチングでした。(開幕ローテ争いに踏みとどまった?)それは間違いないです」