広島秋山翔吾外野手(35)が19日、日本球界復帰後初めて古巣西武の本拠地ベルーナドームでプレーする。

 

プロ入りした11年から米大リーグへ移籍する19年まで西武に在籍した。米国をへて、22年途中に広島へ移籍。翌23年の交流戦で古巣と初対戦も、球場は広島の本拠地マツダスタジアムだった。最後にベルーナドーム(当時メットライフドーム)でプレーしたのは、19年10月13日CSファイナルステージ。全試合で中堅フル出場だった。

 

今季、ここまでのオープン戦では西武時代から昨季まで主戦場とした中堅ではなく、左翼での出場が多い。5年ぶりのベルーナドームでも守り慣れた中堅ではなく、西武ファンを背にして守る、左翼での出場の可能性が高い。

 

「すごく見られているなという感じはすると思う。一生懸命やるしかない。現状がこれだというのを感じてもらい、どう感じてもらっても仕方がない。自分は今いるチームで一生懸命野球を続けるという、プレーができたらいいなと」

 

いつも冗舌な秋山が、古巣ファンとの再会を前に口が重く、言葉を絞り出した。青から赤へ、ユニホームが変わっただけでなく、キャリアも年齢も重ねた。一方で一塁への全力疾走などプレースタイルは今も変わらない。5年ぶりの所沢でも、“シン・秋山”がグラウンドを駆け回る。