プロ野球開幕まであと3日。日刊スポーツが誇る東西総勢23人の評論家陣によるパ・リーグ順位予想をお届けします。

阪急での現役時代に284勝を挙げ、中日監督も務めた山田久志氏(75)と、近鉄での現役時代にこんにゃく打法で活躍し、近鉄、日本ハム、楽天で監督を務めた梨田昌孝氏(70)はリーグ4連覇を目指すオリックスが優位と分析。各氏の大胆予想をお楽しみください。

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どこかのチームが独走するといった展開にはならないだろう。シーズン途中まで混戦模様でもつれ、最後は開幕カードになるオリックス、ソフトバンクの“2強”の争いに持ち込まれるんじゃないかな。

オリックスは山本(16勝、164回)、山崎福(11勝、130回1/3イニング)の2人合わせて「27勝、294回1/3」をどう埋めるか。左の宮城を軸に、右の山下がいて、田嶋、東、カスティーヨ、山岡、曽谷らでメンバーはそろう。

打つほうも、西川の加入で打線に厚みが出た。二塁も太田、ゴンザレスの併用になるだろうし、頓宮、森、紅林がいて、中嶋監督のやりくりもあって、そこそこ点は取れる。

ソフトバンクは有原が開幕投手のようだが、先発の枚数はそろっても、力量的にオリックスの上にいくとは考えにくいよね。先発がそれなりに安定した投球ができないとなると、リリーフにも負担がかかってくるからね。

西武はピッチャーがそろっている。点を取って、カバーすることができれば上位浮上の可能性もあるだろうね。Aクラス争いとなると、今年は日本ハムが加わってくるかもしれない。清宮が戦列復帰して、外国人が活躍すれば面白い存在になるだろう。

ロッテは昨シーズン2位を死守したが、佐々木が規定投球回数をクリアするぐらいに成長してこないと厳しい。楽天も松井が抜けて、先発ピッチャーがそろってこないと苦しい。そろそろレギュラーをとって代わる若手が出てきてほしいよね。(日刊スポーツ評論家)