4年目で初の開幕投手を務めた日本ハム伊藤大海投手(26)が起用に応えた。6回4安打無失点で勝利投手に。日本ハムの開幕投手に白星がつくのは15年の大谷(現ドジャース)以来。「そんなに勝ってないんだなって」と苦笑いしたが、「でも、いいシーズンになるっていう、そういうスタートが切れたと思う。しっかり明日からまた次の登板に向けて準備しながら、他の試合はしっかり応援して盛り立てていきたい」と頼もしく話した。

風速8~9メートルの中、スライダー、スプリットが切れた。「マリンの風を味方につけられたかな」と、9三振を奪った。

開幕投手を告げられたのは、昨季の最終登板となった昨年9月25日。半年も前に告げられたことで「自覚と責任という意味ではものすごく感じてました」。責任感の裏返しか、1回を終えてベンチに戻ると手が震える感じがしたという。「WBCでもないです。マウスピースを今日、何回か落として。緊張してんのかな、と思いながら投げました」と初めての感覚も味わった。

それが良かった。緊張の中でも、ロッテ岡への「ひろみコール」を「どっちが応援されているのか分からない」と思いながら、最終イニングとなった6回には、2死から安田への初球にスローボールを投じた。

「(緊張を)楽しめました」とも振り返り、こう言った。「手が震えてるような、そんなゲームだったので、その気持ちを忘れずにこれから先の野球人生をしっかり取り組んでいきたい」。伊藤も、チームも、最高のスタートを切った。

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