特別な背番号で、特別な1年に臨む。プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(56)の長男、慶大・清原正吾内野手(4年)が、昨春に続いて父が背負った背番号「3」で東京6大学野球春季リーグ戦(4月13日開幕、神宮)を戦う。堀井哲也監督(62)が「決めました」と明言。正吾は「父の背中を見てきて、『3』が好きだった」と思いを語った。30日は日大とのオープン戦に代走で出場し、一塁の守備もこなした。

中軸候補として2月のオープン戦から先発出場を続けたが、16日の試合で空振りをした際に左手小指の付け根付近を負傷した。幸いにも軽傷で「ほぼ治っている」と言うが、念のためテーピングを巻いて振り込む日々。リーグ戦の開幕2週間を前に、代走や守備から試合勘を取り戻していくプランを進めている。

大学4年生。「プロ」を口にした時もあったが、まずは仲間と歓喜の瞬間を-。「優勝したい。4年生の春は一度きり。自分自身もやりきれたら」。チームはリーグ2連覇がかかる。家族も活躍を願う。大きな期待と注目を背に、「背番号3 清原正吾」が、今年も神宮に立つ。【黒須亮】

◆清原和博氏の背番号 PL学園時代は1年生の83年夏から85年夏まで5季連続で一塁手として甲子園に出場し、全て背番号3。西武時代の86~96年も背番号3だった。巨人時代の97~05年、オリックス時代の06~08年はともに背番号5。