いざ、度会退治! 阪神村上頌樹投手(25)が、ホーム開幕戦となる2日DeNA戦で今季初先発する。セ・リーグの新人史上初となる開幕から2試合連続本塁打を放ったDeNAドラフト1位度会隆輝外野手(21)を警戒。チームはレギュラーシーズンの京セラドーム大阪で22年8月から9連勝中。昨季は8戦全勝と無敵を誇った。「火曜日の男」を託された昨季のセ・リーグMVP右腕が地元関西で出陣する。

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暖かいを通り越して、暑い。気温20度の本拠地甲子園。センバツ閉幕から一夜明け、村上が聖地で臨戦態勢を整えた。「(気持ちは)まだ高ぶっているまではいっていない。まだ落ち着いている。今のところは大丈夫です」と静かに闘志を燃やした。

2日の自身今季初ゲーム。鍵は初回になる。DeNAは開幕カード全てでドラフト1位度会を1番起用。3戦目こそ5打数無安打も、セ・リーグの新人で史上初となる開幕から2試合連発の離れ業をやってのけた若武者だ。村上は「元気があって勢いがある」と警戒。「自分が落ち着いていれば(ボールも)浮くことない」。まずは立ち上がり、度会を黙らせ24年のスタートを切りたいところだ。

もちろん、ルーキーだけに気を取られてはいけない。オースティン、佐野、牧、宮崎と続く強力打線。「DeNAで一番良いバッターだと思っているので、宮崎さんの前にランナーをためないように」とポイントを挙げた。「のまれないように、自分のピッチングができるように。勢いでガンガンガンガン来るかもしれないですけど、自分のペースで」と力強い。

昨年の初登板も4月1日のDeNA戦。中継ぎとして1回無失点と好投し、同12日の巨人戦での7回完全投球につなげた。プロ4年目は先発ローテーションの柱と期待され「火曜日の男」としてスタート。「1番はチームに勝ちを持ってこられるように。最少失点で勝てるように」。1年前とは立場が違う。昨季のリーグMVP男は責任感も増している。

開幕カードは1勝2敗で発進も、無敵の大阪で「地の利」を生かす。チームは22年8月25日のDeNA戦からレギュラーシーズンの京セラドーム大阪で9連勝中。昨季は8戦全勝だった。「たくさんの人が来ると思うので、いい思いをしてもらえるように。盛り上がれるように頑張っていきたい」。エープリルフールに込めた決意だが、偽りはない。【中野椋】

▼阪神は京セラドーム大阪でのレギュラーシーズンの試合で、22年8月25日DeNA戦から9連勝中。岡田監督が指揮を執った昨季は8戦全勝だった。

▼阪神が京セラドーム大阪で行ったホーム開幕カードは、通算35勝20敗1分けで勝率6割3分6厘。このうちDeNA(横浜時代含む)戦に限れば、13勝3敗1分けの8割1分3厘という高勝率だ。

▼岡田監督が阪神を率いた年の、京セラドーム大阪でのホーム開幕カードは通算13勝2敗で、07年3月31日広島戦から8連勝中。また、全15試合中DeNA戦は3カード9試合あり、06年○○○、08年○○○、23年○○○と全勝だ。

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