右肩肩甲骨を負った今秋ドラフト1位候補の明大・宗山塁内野手(4年=広陵)が、復帰に前進した。

試合前のキャッチボールでは、チームメートと同じ約60メートルの距離で力を入れての送球を行った。その後は遊撃でシートノックに参加。ノック冒頭のボール回しから無難な送球を見せ、ジャンピングスローなどで打球を処理する場面も見られた。試合には出場しなかったが、主将としてベンチからチームを鼓舞した。

田中武宏監督(62)は復帰には慎重な姿勢を見せており「(宗山は)勝手にやってますね。ノックに入るのもベンチに入るのも自分で全部決めている。(春のリーグ戦で)使うつもりはないです」と話した。

宗山は2月29日のオープン戦で死球を受けた。その後、侍ジャパンに選出されるも、3月6、7日の欧州代表戦前に「右肩肩甲骨骨折」の診断を受けた。チームには同行するも、試合は欠場していた。

全治3カ月の診断で春季リーグ戦(13日、神宮)での復帰は絶望とされ、帰京後のオープン戦ではベンチからチームを鼓舞する日が続いていた。

この日の遊撃には、近江(滋賀)で3季連続甲子園に出場し、22年センバツで準優勝した経験を持つ津田基(もとき)内野手(2年)がスタメン出場した。6回からは22年、U18日本代表に選出された光弘帆高内野手(2年=履正社)が遊撃に入った。