今秋ドラフト候補に挙がるBC神奈川・安里(あさと)海投手(24)が3日、横浜市内で行われた紅白戦で調整登板した。

変則フォームが特徴的な最速150キロ左腕は、3月29日に行われた巨人3軍との練習試合で4回5奪三振無失点。この日は中4日、かつ前日にブルペン入りしたこともあり、1イニングのみの投球。「シンプルに疲れもありました」とし直球も130キロ台半ばだったもののコーナーへの制球が安定し、打者3人で2奪三振。危なげなく済ませた。

沖縄出身で東海大相模(神奈川)、東海大と順調にキャリアを重ねてきた。NPB入りを目指して社会人野球の名門日立製作所でプレーしていたものの、登板機会増を求めて退社し、今季から独立リーグに挑戦。年末年始はオーストラリアでのウインター・リーグに参加し、シーズンに先駆けて腕を磨いた。

川村丈夫監督(51)の期待も大きく、先発の柱としての起用になりそうだ。安里自身はNPB入りへのラストチャンスと捉えており「全力で楽しみながら自分の力を出すことにフォーカスしています」と過度の緊張もない。リーグ戦は6日に開幕する。【金子真仁】