DeNA関根大気外野手(28)が汚名返上した。3試合連続「6番中堅」で先発出場すると、2点を追う6回無死一、三塁から阪神西勇の内角141キロ直球を捉えて右翼への適時二塁打。反撃ののろしを上げ、代打楠本の決勝打につなげた。

前日の同戦から6打席連続安打で3試合連続猛打賞。前日には1点を追う8回に痛恨の盗塁死となった男が、バットで24年ぶりの開幕2カード連続勝ち越しへ導いた。

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関根が懸命に食らいついた。2点を追う6回無死一、三塁。阪神西勇の内角141キロ直球を芯で捉えた。「好投手で三振だけは避けたかった。何とかバットに当てようとしていました」と右翼への適時二塁打。3連打で流れをグッと引き寄せた。

ドラフト1位の度会や若手の梶原の台頭もあって、開幕スタメンから外れたが、先発起用された阪神3連戦で3試合連続猛打賞。さらに前日の同戦から6打席連続安打と大暴れした。打率は6割6分7厘と異次元の数字をたたき出す。好調の要因には「脳内の迷いを消すことができている。状態はいいかなと思います」と手応えを口にした。

絶好調男は前夜の盗塁死にも、すぐに前を向いた。前日の同戦、1点を追う8回1死二塁と同点のチャンス。二塁走者の関根が積極的な姿勢で三塁を狙うも、阪神ゲラのけん制に挟まれて盗塁死となり、接戦で流れを持っていかれた。一夜明け、チームを勝利に導く3安打の活躍ぶりに三浦監督は「もちろん昨日のミスは本人が一番悔しい思いをしてるし、反省しながら今日は試合にしっかり準備して臨んで結果を出してくれた」とたたえた。

4試合連続の猛打賞となれば、黄金期を支えた石井琢朗チーフ打撃兼走塁コーチと並ぶが「たまたま打っていることですし、狙ってやるよりも1打席1打席しっかり準備していきたい」と地に足をつけた。24年ぶりの開幕2カード連続勝ち越しでスタートダッシュに貢献した関根が、しぶとく安打を重ねていく。【小早川宗一郎】

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