甲南大が「1年生投手リレー」で開幕2連勝を飾った。先発した大森幌投手(1年=駒大苫小牧)は130キロ台の直球に変化球を交えて両コーナーを丁寧に突き、6回途中5安打1失点で試合をつくり、公式戦デビュー戦で勝利投手となった。右腕は「四球もなかったので、打たして取るピッチングができたのでよかったです」と汗を拭った。

6回2死二塁から2番手で登板した清重登揮投手(1年=徳島城東)は、7回に1点こそ失ったが、こちらも無四球で3回1/3を投げ4安打1失点と好投した。「同級生(大森)がずっと好投していたので、その後に続けるように、勝利に貢献できるように頑張りました」と振り返った。

甲南大が関西国際大に2連勝を挙げるのは、秋季リーグを含めると10年ぶり、春季リーグでは初の快挙だ。谷口純司監督(60)は「1年生2人デビュー戦でよう投げました。2人で2失点でしょ。見事なもんです」とルーキー右腕2人の力投をたたえた。95年の秋季以来、29年ぶりのリーグ優勝へ上々のスタートを決めた。