慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が現時点での希望進路を「プロ」に定めていることが8日、分かった。

プロ通算525本塁打の清原和博氏(56)を父に持つ右打者は、中学ではバレーボール、高校ではアメリカンフットボールに取り組み、大学入学を機に硬式野球に挑戦。清原は「そんなに大口はたたけないですけど、この1年やりきって、結果としてもしそのレベルに達しているのであれば」と丁寧に前置きした上で、父と同じプロの世界への夢を口にした。

3年秋までにリーグ戦通算9打席ながら、堀井哲也監督(62)も「4年間での成長はすごいです」と認めるほど、素質を伸ばしてきた。6日のオープン戦・日立製作所戦では左翼へ文句なしの本塁打。「完璧でした」と自画自賛するような放物線だった。

13日からの東京6大学リーグでは5番や7番に入ることもありそうだが、堀井監督は「4番を打てる力もある」とそのパワーと勝負強さを評価する。清原は現時点で就職活動をしておらず、社会人野球へ挑戦する選択肢もまだないもよう。堀井監督も「今はプロ1本で行け、って言っています」と、教え子が夢に近づくよう背中を押している。