中日が今季2度目の延長引き分けで、4年ぶりの6連勝が持ち越された。

先発柳裕也投手(29)が先制した2点を守り、7回2安打無失点と好投。8回にはセットアッパー勝野をマウンドに送る必勝パターンが崩れた。

「勝ちたい試合だったが、8回に尽きる。ミスは当然、野球だからある。状況を考えた2点差で、送球を二塁につなげば、たぶん木浪選手の足だったら勝負できなかったと思う。2度とああいうことがないように、状況判断ができるようにはやっていかないといけない」。立浪監督は同点に追い付かれた8回を振り返った。

1死から代打糸原に12球粘られ四球を出すと、続く木浪に左前打を許し一、二塁に。代打ノイジーの左飛で、左翼からの中継プレーが二走のタッチアップでの三進けん制を意識したことで、一走木浪にまでタッチアップを許した。直後に近本に一、二塁間への強い当たりを打たれ、田中の一塁への送球がそれ(内野安打)、一気に2人の走者の本塁生還を許した。

勝野からバトンを受けた、斎藤、マルティネス、清水、梅野、松山が無失点リレー。11回1死三塁からの上林の三ゴロでのゴロゴーも不発に終わった。「追いつかれてから中継ぎが良く踏ん張ってくれた。サヨナラのチャンスもあったけど、(点を)あげなかったことはよかった」。それでも指揮官は「きょうは勝たないといけなかった」と唇をかんだ。

4年ぶりの6連勝、貯金5への挑戦がまだ終わっていない。【伊東大介】