巨人山﨑伊織投手(25)が、鬼門の甲子園で自身初勝利を目指す。

16日阪神戦に先発する。昨季は4月27日の同カードで3回途中8失点を喫するなど、3試合の先発で0勝2敗、防御率6・06だった敵地。プロ入り後、まだ甲子園で勝ち星がない右腕は「相手がどこでも、場所がどこでも、先発としてしっかり仕事ができるように気合で頑張りたい」と気持ちを高めた。

明確に3つのテーマを設定する。「先頭打者を出さない」「長打をなるべく打たれない」「カウント優位」。前回登板9日ヤクルト戦は6回途中1失点で今季初勝利も、3度先頭打者の出塁を許し、5四死球と苦しんだ。「自分はどちらかと言えばコントロールが売り。四球、死球をいっぱい出していたら試合にならない」と制球を修正し、猛虎打線に立ち向かう。

チームは6連勝中で、首位中日にゲーム差なしと迫る。勝利に導けば、8連勝だった21年6月以来、約2年10カ月ぶりの7連勝。チーム防御率1・88と投手陣の踏ん張りが目立つだけに「それに続けるように」と引き締める。あふれ出る勢いを持って、昨季は屈辱ばかりだった敵地に乗り込む。

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