楽天浅村栄斗内野手(33)が執念の走塁で勝ち越しホームを踏んだ。

2-2の1回1死三塁で、阿部の打球は三塁へのゴロ。内野は定位置よりやや前に守っていたが、やや高いバウンドに、三塁走者の浅村はスタートを切った。

オリックスの三塁西野が捕球して本塁へ送球すると、浅村はスピードを緩め、三本間で立ち止まった。だが、送球が引っかかり、捕手森は前のめりになって捕る。それを見た浅村は一転、本塁へ突っ込んだ。

森も必死に体を伸ばし、浅村へのタッチを試みた。これに対し、浅村は上体をよじりながら、タッチをかいくぐろうとした。判定はアウト。すると、浅村はすぐに自軍ベンチへアピールした。今江監督がリクエストを要求した。

リプレー映像では、森のタッチをわずかな差でよけているように映った。検証の結果、セーフにくつがえると、球場は歓声に包まれた(記録は三塁の悪送球)。

浅村は無死一、二塁では田嶋から左中間へ同点の2点適時打を放った。「打ったのはストレート。打ててよかったです」。打っても、走っても、大きな仕事をした。

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