元巨人でヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏がセレモニアルピッチを務めた。背番号55のユニホームで、ど真ん中に投げ込んだ。「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた一戦に「プロ野球の歴史を振り返っても、必ず長嶋茂雄という名前は一番。私の中でも一番、大きな存在。今年はジャイアンツが90周年ですが、100年たっても、150年、200年たっても、長嶋茂雄という名前は語り継がれると思います」と話した。

試合前にはトークショーに出演し、ミスターと過ごした日々を回想した。試合前は素振りを見てもらうのが習慣。長嶋監督が宿泊するホテルにもバットを持って出向いた。空気を切り裂くスイング音を聞いてもらった。「いいスイング、悪いスイングの音で聞き分けていられる。それが、だんだん自分でも分かるようになってきた。短くて高い音がいい。その音を求めて、自分1人でも練習できるようになった。その練習ができるのは自分にとってアドバンテージだった」と感謝した。

○…球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として開催された。試合前練習は永久欠番になっている背番号3のTシャツを身にまとい、試合ではユニホームの右袖と帽子に「3」を刻んでプレーした。試合球には「3 NAGASHIMA SHIGEO DAY 5.3.2024」と刻印。全国各地の映画館でライブビューイングも行われ、中畑清OB会長が特別解説を務めた。また、28日のソフトバンク戦は「王貞治DAY」として開催される。

○…「長嶋茂雄DAY」で巨人OBからメッセージが届く中、阪神OBの吉田義男氏、小山正明氏、掛布雅之氏らも思い出を語った。球場ビジョンにVTRで登場。掛布氏は電話口で素振りの音を聞いてもらい、ほめられたエピソードを披露。「これからもプロ野球を明るく照らす太陽であり続けてください」と語った。

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