迷わずしばけよ-。日本ハム今川優馬外野手(28)が23日、沖縄・名護での楽天とのオープン戦に対外試合初スタメン出場し、2回に左翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放った。
試合前に新庄監督から「バッティングフォームのことを考えるよりも来た球を思いっきりしばけ」とアドバイスを受け、持ち前のパンチ力を発揮。ボールをかっ飛ばすことだけに集中し、激し外野手争いに割って入る。
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落ち着いていた。2回1死二塁、今川はスリーボールからストライクを2球見逃した。ムキになってファーストストライクに反応しない。「打つべきボールをしっかり自分で決めて、その中で見逃した。割り切って立てました」。フルカウントから内角やや低めのストレートを狙い打ちすると、打球はぐんぐん伸び、左翼フェンスを直撃した。
4日に国頭での紅白戦で12球団1号を放つも、対外試合では11日楽天戦の中前打のみ。「長打をずっと打ちたいと思ってやっていたので、その1本がやっと出てよかった」。対外試合8打席目で、ようやくアピール開始の長打が生まれた。
指揮官の助言で目が覚めた。「試合前にボスに『バッティングフォームのこと考えるよりも、来た球を思いっきりしばけ』という風にアドバイスをいただいて。本当に迷いなく強く振れた結果が、ああいう打球になったかなと思います」と感謝した。
自主トレの成果も着実に出ている。今オフは米国でヤンキースのジャッジの打撃コーチを務めるリチャード・シュンク氏の指導を受けた。その中でスイング時間が「0・16秒ぐらいが平均だったんですけど、0・15とか14が出るようになりました」と言う。振る時間が短縮されれば必然的にボールを見る時間が増え「だいぶ呼び込んで打てるようになりました」と効果を口にした。
昨季はわずか出場6試合。外野手争いは松本剛、浅間、万波、五十幡、矢沢、水谷と激しく、そこに割って入るには相当なアピールが必要なことは分かっている。2打席目以降は凡退し「後の打席で、もう1本出したかった。そういったところもしっかり詰めたい」と反省も忘れない。「僕は打ち続けるしかない。毎日がラストチャンス。死に物狂いで食らいついていく」。考えるな、しばけ。執念で定位置を、もぎ取る。【永野高輔】



