7大会連続出場の苫小牧シニア倶楽部が、60歳以上で構成される「還暦野球」の頂点に立った。
4日間で6試合を勝ち抜くトーナメント戦に、全国から選ばれた64チームが参加。苫小牧の先発・森井洋光投手が終始ストライク先行で完投した。2点差に迫られた6回には右翼深くへ犠飛も放ち、MVPに輝いた。
社会人野球の日本製紙旭川でプレーした左腕は、9月に還暦を迎えたばかりの“新人”。ベース板付近のボールに伸びがあり、杉並打線を押し込んだ。「6試合目だったが、調子自体が良かった。還暦野球は本塁までが2メートル短い。これが大きいんです」。金谷幸弘監督(64)は「昨年は1回戦負け。この大会にかけていた。(03年)静岡国体で優勝したメンバーもいるんですよ」と笑った。
還暦野球は全国に連盟を持つ巨大リーグ。60歳以上の還暦、70歳以上の古希、75歳以上のグランド古希、80歳以上の傘寿と、年齢別でカテゴリーが分かれている。
野球どころの神奈川では、還暦の部に28チームが登録している。3部構成の総当たり戦で、各部の上位チームと下位チームで入れ替えがある。登録選手数は1000人に迫る。元プロ野球選手、社会人野球出身者も多く、1部となると非常にレベルが高い。
決勝に駒を進めた2チームの最高齢は、数え年で87歳。生涯スポーツの要素と競技の要素がミックスされた独特の魅力がある。



