キャンプ中にチーム宿舎で転落死したオリックス小瀬浩之外野手(24)の妻や父親ら遺族が6日、キャンプ地の沖縄県宮古島市で小瀬選手の遺体と対面し、県警から死亡についての説明を受けた。

 県警は「事件性はない」とし、自殺とみられるが、宮古島署は「まだ捜査がすべて終わったわけではない。今の段階では何も答えられない」と強調した。

 この日、オリックスの選手らはユニホームの袖に喪章を付け、硬い表情で球場入りした。練習前には同じ宮古島でキャンプ中の2軍や、西名弘明球団社長が急きょ合流し、スコアボード上で半旗にされた球団旗に向かい、黙とうをささげた。岡田彰布監督は「どうしたらいいか分からん。それが本音。どこかで切り替えて、新たな気持ちでもう一度始めないと」と話した。

 チームメートの急死による影響を考慮し、練習は午後1時ごろまでに短縮された。声を出す選手は少なく、球場は重苦しい雰囲気に包まれた。

 オリックスの球団広報は死亡の詳細については説明せず「警察から最終的な報告を受けていない。連絡を待っている状態で、はっきり決まらないと対処のしようがない」と話した。

 [2010年2月6日20時50分]ソーシャルブックマーク