阪神などで通算129勝を挙げた下柳剛投手(44)が20日、現役引退を表明した。昨年、楽天から自由契約となった後も現役続行を希望して、今春には米大リーグ、ドジャース傘下のマイナーの入団テストを受けたが、不合格に終わっていた。

 下柳は20日付で更新した自身のブログで、日本と米国のどちらの球団からもオファーがなかったことを明かし「これからは違う角度から野球を勉強したい」とつづった。

 下柳は1991年に新日鉄君津からドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。日本ハムを経て2003年から阪神でプレーし、05年には15勝を挙げて最多勝を獲得した。昨年はテスト生から楽天に入団したが、4試合で0勝2敗、防御率5・29だった。通算成績は22年間で627試合に登板して129勝106敗22セーブ、防御率3・92。