日本ハム金子誠内野手(38)が27日、今季限りで現役引退することを表明した。

 オリックス戦の試合前の札幌ドームで引退会見に臨み、冒頭のあいさつで「北海道日本ハムファイターズ、金子誠は今シーズン限りでプロ野球選手としての生活を終えようと決心いたしました」と、21年間のプロ野球人生にピリオドを打つことを明かした。前日26日ロッテ戦(QVCマリン)の試合前に、チームメートには報告したという。「昨日(26日)しました。みんな、感づいていた選手もいましたけど。そんなに驚いている感じはなかったです」と振り返った。

 93年ドラフト3位で茨城・常総学院から入団。3年目の96年に新人王、98年には二塁手として史上最年少でゴールデングラブ賞を受賞した。04年はアテネ五輪に出場し、06年は選手会長としてチームの25年ぶりリーグ制覇、44年ぶり日本一に貢献。日本ハム一筋で21年間を全うした。

 引退の決断について悔いを問われたが「申し訳ないですけど、全くないですね。野球選手大好きなので、プロ野球選手でなくなるのは寂しいのかもしれないですけど、21年間やってきたことには悔いはないです」と笑顔で言い切った。会見の最後には用意していたバスタオルを手に取り「本当は泣くかと思ってバスタオル持ってきたんだけど」と笑顔で会場を後にした。