日本プロ野球組織(NPB)が、現行で9年のフリーエージェント(FA)の資格取得期間を大学・社会人入団の選手は7年、高卒入団選手は8年に短縮する方針であることが30日、分かった。またドラフト会議は高校生と大学・社会人を一括で開催するが希望枠のような形は取らず、1巡目指名が重複の場合は抽選で決定する方式が有力となった。31日の12球団代表者会議で正式決定させ、4月に行う選手会との交渉で了承を求める。

 NPBではドラフト改革にFA短縮を連動させる形で協議を続けており、両案の同時決着を図っている。ドラフトでは選手の意見を反映させる案を巨人、阪神、広島、ソフトバンクの4球団が主張したが、裏金問題の教訓などから他8球団の反対にあった。ならばFA権取得期間をより短縮すべきとの意見が強まり、国内移籍に限り大学・社会人は7年、高卒は8年とする案が浮上した。

 7年の導入には楽天、日本ハム、西武、オリックスのパ・リーグ4球団が反対していたが、選手会が7年への短縮を要求していることもあり、最終的には賛同するとみられる。