阪神平野恵一外野手(29)が29日、1軍登録を抹消された。28日ロッテ戦(甲子園)の1回裏、走塁中に右ふくらはぎ痛を訴えて途中交代。試合中に大阪市内の病院に向かい、MRI検査を受け「右内側腓腹筋(ひふくきん)損傷」と診断された。全治までの期間は未定。同個所の故障は初めてになる。

 この日は甲子園で岡田監督ら1軍首脳陣と話し合い、今後リハビリの拠点となる鳴尾浜も訪問した。松葉づえは使わず、右足を軽くひきずりながら自力で歩行。「昨日の夜から治療して、(この日のロッテ戦に)間に合うかなと思ったんだけど…。1日も早く戻れるように頑張ります」と悔しさをにじませた。

 30日からの3日間は自宅で安静にし、以降は鳴尾浜を中心にリハビリを開始する予定。常川チーフトレーナーは「治療については、状態を見て決めます」と説明した。ただ、走攻守そろって持ち味を発揮する選手だけに、長期離脱は避けられない状況。岡田監督も「(時間が)かかるやろな」と話し、復帰は6月下旬の交流戦明けまでずれ込む可能性も出てきた。今季の快進撃を支える“赤平コンビ”を一時的に失う事態となった。