阪神岩田稔投手(24)が21日、交流戦初優勝を目指して日本ハム戦(甲子園)に先発する。今季は5勝(3敗)を挙げているが交流戦では未勝利。20日は甲子園で入念に調整し、チームの浮沈をかけた1戦への意気込みを語った。

 岩田

 こういうところで勝てるというか、1勝の価値は大きい。何とか試合を作って、チームが勝てるように頑張りたいですね。

 交流戦も残り2試合。勝てば栄光に1歩近づき、敗れれば歓喜も遠のく。無我夢中で開幕から飛ばしてきた3年目左腕にとって、かつてない重圧がかかるマウンド。そこに今季初の中8日で登板する。「状態を整えてきた。僕の投球をして、いいリズムで行きたいです」。

 発奮材料は多い。北京五輪の日本代表候補に名を連ねていたが、20日は2次候補39人のメンバーとして正式に発表された。大野投手コーチは「左の中継ぎがいない」と説明した。

 岩田

 すごいメンバーに呼ばれるのはうれしい。僕はシーズンの成績を残さないといけない。きっちり成績を残さないと、選んでもらえない。最終的に選ばれたらうれしいですが、まずシーズンを頑張りたい。

 交流戦最終登板で、パ・リーグ相手に初勝利を目指す。日本ハムには5月31日に対戦したとき、黒星を喫したが8回1失点で完投。リベンジを果たし、勝負のリーグ戦に弾みをつけたいところだ。【酒井俊作】