横浜からFA宣言し、阪神移籍も視野に入れる三浦大輔投手(34)に、投手陣の同僚が必死の“残留交渉”を行った。26日、神奈川県箱根町でバッテリー納会が行われ、選手副会長で三浦と9年間苦楽をともにした木塚、6年の付き合いになる加藤が熱い口説き文句で残留を説得した。

 木塚

 横浜の18は三浦さんしかいません。三浦さんがいなくなったら僕らはどう戦えばいいのですか。一緒に戦ってほしい。

 加藤

 僕たちの精神的支柱。やっぱり三浦さんと一緒に優勝を目指したい。

 両選手とも「最終的には三浦さん本人が決めることですが…」との前提で訴えたが、来季巻き返しを誓う同僚たちは、さかずきを傾け本音をぶつけた。

 一方の三浦は、会合へ向かう前に横浜スタジアムで決断の期限を明言した。

 三浦

 30日まで考えを固めて発表します。両球団の話を聞いて、やっと自分の頭の中でどの道へ行くのか考えるところまで来た。

 同僚の温かさも感じた。「ありがたい。ファンの声、同僚の声、自分のこと、総合的に考えて答えを出したい」。30日、真摯(しんし)に悩んだ結論を両球団に伝える。【山内崇章】