世界の舞台へ向けて秘密兵器を習得!?

 第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補メンバーに入っている日本ハム武田勝投手(30)が、超遅球を駆使する多田野数人投手(28)へ弟子入りを志願した。

 海外の強打者を抑えるには、スローボールが効果的だ。武田勝は「外国人選手はチェンジ(アップ)とか、緩いボールに弱いですよね。(怒りで)カッとさせられればそれでいい。次の球への布石になるので」。シーズン中も100キロ強のスローフォークを投げてはいたが、推定48キロともいわれる多田野の遅球にはかなわない。メジャーでA・ロドリゲスを打ち取ったこともある秘密兵器。「教えてもらいたい」と直訴した。

 この日は2人とも鎌ケ谷で自主トレしたが、時間がずれて“ニアミス”。だが多田野も「投げてみてほしい。勝さんは器用だから」と歓迎した。「選ばれればいい経験になる。自分のレベルが確かめられる」と武田勝。驚異の山なりボールで世界と勝負する。