日本ハムにWストッパー構想が浮上した。この3年間、不動のクローザーだったマイケルが巨人に移籍。新守護神の確立が今キャンプの課題の1つだが、梨田監督は「右打者なら(武田)久、左打者から始まるなら林とかもあるだろう」と、想定プランを明かした。

 もちろん、同監督は絶対的守護神の誕生を望んでいるが、状況によってはツープラトンの抑えも頭に入れている。「今からこうだと決めることはない」と、これから熟考する抑えプランに“2枚看板”も含まれている。打者との相性、調子などに応じての臨機応変な起用を示唆した。

 リリーフ役の絶対条件には「精神的なタフさがないといけない」と掲げた。クローザー経験のある武田久、林が「確率が高い」と話し、先発プランも浮上していた林には14日に「短いイニングで」と正式に通達。現時点でのほかの抑え候補に江尻、菊地、榊原の名前を挙げた。

 この3投手については「9回じゃなくても厳しいところで1イニングを」と、セットアッパー役も視野に入れ、今後の対外試合で適性テストを実施。クローザーを含めた役割分担の確定リミットは「3月15~20日のうちに決めなくちゃいけないと思う」。オープン戦が続く3月中旬をメドに、新リリーフが名乗りを上げることになりそうだ。

 新守護神かWクローザーか。「周りからみても納得となるような形がうれしい」と梨田監督。適性診断を経て、09年の新たなフィニッシュホールドが決まる。【村上秀明】

 [2009年2月17日10時36分

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