真弓式、3段階のふるい落としキャンプだ。阪神真弓明信監督(55)が18日、2次キャンプ地の高知・安芸入りした。19日から22日まで1、2軍が合同でキャンプを行うが、主眼は1軍に残す2軍選手の発掘。さっそく合同スタッフ会議を開き、3月3日のキャンプ打ち上げまで3段階のチェックポイントを設けた。

 「2軍もいいキャンプを行ってきたと聞いた。新人も含めて、紅白戦で見たいなと思う。多めに(1軍に)残して、紅白戦をもう1試合やることになる」

 真弓構想では、21、22日の両日に予定する紅白戦で活躍した若手に1軍残留切符を“多発”する。25日に2度目の関門となる紅白戦を用意。安藤、福原が登板し、赤星、新井ら主力級も出場する試合で目立てば、キャンプ終了までの1軍残留が決まる。その先には、オープン戦出場というチャンスを与えるシナリオ。現在2軍の選手にとっては、22、25日に加え、3月3日と選考日が3回訪れる。

 「上本なんかは実戦向きでおもしろい選手と聞いている。活躍してくれれば、いくらでも残す。逆に1軍の方は、気温も寒くなるので抑え気味になるかな」

 ドラフト3位の上本博紀内野手(22=早大)の名前を挙げて、やる気をあおった。サバイバルキャンプでチーム編成を固める。【町田達彦】

 [2009年2月19日10時36分

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