<練習試合:日本ハム4-6ロッテ>◇26日◇沖縄・名護

 野球はスゴいんです!

 ロッテ西岡剛内野手(24)が26日、沖縄・名護市で行われた日本ハムとの練習試合で先頭打者アーチを放った。クイズ番組の共演がきっかけで観戦に訪れたタレント島田紳助(52)の前で、珍解答ではなく大正解をたたき出した。

 ホームインした西岡が一塁側スタンドに向かってピースサインをつくってみせた。その先には“師匠”島田紳助の姿があった。クイズ番組「クイズ!ヘキサゴン2」共演がきっかけで交友関係が始まり、この日プライベートで沖縄を訪れていた島田が名護まで足を運んでいた。「狙ってました。わざわざ駆けつけてくれたんで、いいプレゼントになりました」と胸を張った。番組では珍解答で「おばかキャラ」を前面に出している西岡だが、野球となれば話は別。技術、精神力ともにトップアスリートの存在感を見せつけた。

 初回。日本ハム先発・藤井の7球目だった。カウント2-3から、ファウルで1球粘った後の外より直球を、踏み込んでセンター右へ運んだ。「あそこに打てるとは思わなかった。パワーがついてきたことを実感した」と自画自賛した。

 春季キャンプ中は1日1000スイングを目標に、例年になく打ち込んだ。これまでボールを捕らえた後に腰が浮き上がる傾向にあった打撃フォームを、水平に回転させるよう修正。高橋打撃コーチは「腰が上がると引っ張りだけになり、方向性が決まってしまう」と指摘した。今季のテーマである反対方向を意識した下半身の粘りが、この1発に表れていた。

 昨年末に日本代表候補から外れた悔しさが発奮材料になっている。代表の評価込みだった年俸は自ら1000万円返上し、強い決意を持って臨んだ今季、グラウンド内外で主役になりそうだ。【鳥谷越直子】

 [2009年2月27日8時8分

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