右太もも裏肉離れでWBC日本代表を離れ、21日に緊急帰国した横浜村田修一内野手(28)は、5月の交流戦での指名打者での復帰を目指す。22日、横浜市内の病院で精密検査を受け「右大腿(だいたい)二頭筋損傷で全治6週」の診断を受けた。その後、オープン戦の行われた横浜スタジアムを訪れ首脳陣、ナインにあいさつ。「交流戦までに戻ってこられれば。DHもありますしね」と話した。

 車いすに乗ってロッカー室を出てきた表情は、サバサバしていた。「走るのは速くないんで肉離れとは無縁だと思ってたけど、疲れもあったろうし寒さもあった。治れば野球がまたできるんで、マイナス思考はない」と前向きだった。WBC準決勝を前に離れた日本代表チームには「今まで一選手だったけど野球はしばらくできないんで、一ファンとして応援したい」と話した。

 今月中は自宅などで安静に努める。江川チーフトレーナーは6週間経過した後、野球の動きが可能になる時期について「まず3週経過しないと分からない。それによって、早くなったり遅くなったりする」と説明。村田も「早く帰りたいのはやまやまですけど、迷惑をかけるよりしっかり治したい」と患部の状態を見ながら回復を目指す。

 [2009年3月23日8時8分

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