中日の頼れる守護神が一晩で悪夢を吹っ切った。4月30日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で3番青木に1球目をぶつけ、プロ入り後初の危険球退場となった岩瀬仁紀投手(34)が1日、遠征先の横浜へ向けて名古屋から出発した。岩瀬は「昨日の夜(4月30日)に本人(青木)と電話で話をしました。大事に至らなくて良かった。切り替え?

 そうですね」と話した。

 岩瀬は青木への危険球でサヨナラ3ランを浴びた4月25日の巨人戦(東京ドーム)から2試合連続で1アウトもとれずにまさかの降板となった。チームも現在、3連敗中で借金が今季ワーストの「3」まで膨らんだ。04年の落合政権発足後初めてとなる5位で5月を迎えることになった。苦しむ中日にとっても守護神の復活は不可欠だ。

 2日から1・5差の最下位横浜戦。開幕カードで3連勝して以来の対戦だが、結果次第では04年5月11日以来となる単独最下位に転落してしまう危機。チームにとっては仕切り直しとなる3連戦だ。「自分の役割をしっかりと果たしたい。頑張ります」と岩瀬。史上4人目の200セーブまであと「2」と迫った守護神も気持ちを新たにマウンドに上がる。【桝井聡】

 [2009年5月2日11時57分

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