10日の広島戦に先発する巨人ディッキー・ゴンザレス投手(30)が、21日からのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ(6試合制)の開幕投手に名乗りを上げた。9日、ジャイアンツ球場で調整を終えた右腕は「監督、コーチが決めること」と前置きした上で、CS第1ステージの中日-ヤクルト戦の勝者と激突する第2ステージ第1戦先発へ、「もし、CSの初戦に投げられたら光栄だし、うれしい。自分ができることをやりたい」と意欲を見せた。

 10日のレギュラーシーズン最終登板は、タイトルと記録がかかる試合となる。ここまでチームトップの15勝を挙げ、最多勝のタイトルへ、16勝の中日吉見、ヤクルト館山に並ぶラストチャンスだ。勝ちか、勝ち負けなしで、驚異の勝率9割が確定する。また3打数2安打以上で、投手ながら打率3割に達する。さらにチームは65年以来のシーズン90勝がかかる。

 ゴンザレスは「いつもチームが勝てるように全力で投げているし、チームを助けるために打ちたいと思っている」と全力プレーを誓った。16勝、勝率9割、打率3割、チーム90勝。称賛の数字を並べ、CSへ勢いをつける。【古川真弥】

 [2009年10月10日9時16分

 紙面から]ソーシャルブックマーク