最終試験の場は宮崎に。日本ハムは10日、札幌ドームの楽天戦でレギュラーシーズンの全日程を終える。21日からのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージまで、実戦からは離れることになる。それを踏まえ、現在宮崎で行われている秋季教育リーグのフェニックス・リーグに先発陣を一斉に送り込み、4日間の“テスト”を行うことが9日までに決まった。

 吉井投手コーチは「14日に先発全員で宮崎入りし、4日間で全員が投げる予定でいる」と今後の見通しを口にした。先発候補の計7選手が4試合の中で各自複数イニングを投げ、最終状態がチェックされる。

 現在コンディション不良で離脱しているダルビッシュも、メンバーに入っている。登板日を含めた状況について、同コーチは「明日10日に会ったときに話す」とした。リーグ最終戦当日にある程度の見通しを立て、宮崎での内容も見た上で、本番でいつ投げるかを判断していく。

 CS第2ステージでは1勝のアドバンテージこそあるが、4戦先勝の戦いだけに、最終第6戦までもつれることを想定した場合、先発は最低でも5人は必要になる。今日の楽天戦で10勝目を狙う武田勝、同じく9勝を挙げている八木の登板は確実視されるが、それに続く投手にかんしてはダルビッシュの状態も含め、流動的部分が多い。宮崎での内容が、CS突破に向けても重要なものになる。

 [2009年10月10日10時35分

 紙面から]ソーシャルブックマーク