巨人の原辰徳監督(51)が7日、スイスのローザンヌで開かれた国際野球連盟(IBAF)の総会で、最優秀賞の監督部門「Coach

 of

 the

 Year」に選ばれた。過去2年間の実績をもとに表彰する同賞だが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での優勝などが評価され、日本プロ野球界からは初の選出で、日本人としては、過去には84年の松永怜一氏(ロス五輪金メダル)などが受賞している。

 WBCだけでなく、巨人でもセ・リーグ3連覇と日本一を達成し、アジア杯も制するなど、今季は前人未到の“4冠監督”という偉業を成し遂げた。この日、恒例となった秋田でのチャリティー活動中に、吉報を耳にした。「とても光栄です。今年、WBCで勝ったというだけでなく、前回の大会で王監督が勝ち、連覇という形になったのが世界で注目され、評価されたのだと思う。改めて、うれしいという気持ちが大きくなるのと同時に、選手やたくさんの関係者に感謝したいです」と喜びをかみしめ、言葉を選ぶようにして話した。

 負けなしで今季を締めくくったが、来季の構想も「色々と考えています。でも、小出しにしていった方がいいでしょう」とニヤリ。来春キャンプでは、ドラフト1位のホンダ・長野久義外野手(24=日大)は若手の主力が集まるB班スタートさせ、中旬には1軍と2軍で振り分ける構想も披露した。先発陣も「基本的には競争。先発は15勝ぐらいしてくれそうな投手を選びます」と話した。順風満帆だった今季の“再現”に向けての構想も、着々と進行している。【小島信行】

 [2009年12月8日8時35分

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