シーツ2世の誕生だ!阪神は12日、広角打法を売りとするマット・マートン外野手(28)の獲得を発表した。条件付き(バイアウト方式)の2年契約で、年俸1億円、契約金は5000万円。背番号は未定。

 マートンは今季、ロッキーズでプレーし、メジャー出場は29試合にとどまったが、3Aでは97試合の出場で打率3割2分4厘、12本塁打、79打点を記録。29試合連続試合安打も記録している。07年まで阪神に在籍し、今春から駐米スカウトとして契約したアンディ・シーツ氏(37)の推薦でもあり、同氏のような広角でシュアな打撃が信条だ。

 マートンは「日本の野球については、元阪神のキンケード選手やブラゼル選手から情報収集はしています。大変レベルが高いと聞いているので、まずはキャンプでリズムをつかみ、早く日本の野球に慣れる努力をしていきたいと思っています」と広報を通じてコメントした。

 沼沢球団本部長は「ストレートも変化球も(投手は)右も左も関係なく打てる。3Aでは今季も12、13個走っており、センターも守れる。(真弓)監督にも映像を見てもらい、評価もよかった。こちらでは本塁打を打つ可能性もあるが、それよりも率(打率)の方に期待している」と話していた。(金額は推定)

 [2009年12月13日11時53分

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