楽天の4年目、横川史学外野手(25)が長打力アピールに成功した。沖縄・久米島キャンプ第3クール3日目の12日、先発ローテ入りが有力視されるラズナーとフリー打撃で対戦。真ん中低めの直球、カットボールを2球続けて右翼席に放り込んだ。「強いフォロー(追い風)が吹いていたんで」と謙遜(けんそん)したが、フルスイングでバットの真芯をぶつける完ぺきなアーチだった。

 見せ場は飛距離だけではなかった。2連続本塁打の直後、ラズナーの外角スライダーを左中間最深部に運んだ。コース、球種に逆らわず、かつフルスイングする。好調さが光った。「第2クールのシート打撃から、いい感じでバットが振れています。この調子を維持していきたい」。左のロングヒッターはチームにとって貴重な存在。持ち味を存分に生かし、層の厚い1軍外野陣に割って入る。【宮下敬至】

 [2010年2月13日11時31分

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