西武ドラフト1位の菊池雄星投手(18=花巻東)が5日連続のブルペンに入った。帯同した巨人戦で、登板に向けて準備する投手に交じって90球ほど投げ込んだ。初の5連投にも「フォームが良くなってきたので5連投しても体に変な張りがないし、疲れもない。感覚は良かったです」と充実感を漂わせた。

 ブルペンでの投球練習を終えると、すぐベンチに向かった。昨季日本一に輝いた巨人に刺激を受けた。「坂本さんや山口さんの名前が呼ばれた時の歓声を聞いて、自分もあんな選手になりたいと思いました」と言った。活躍した浅村や岩尾をハイタッチで迎えるなど、オープン戦の雰囲気を肌で感じていた。

 上り調子ではあるが「調子が上がるのが遅すぎました。明日からもう帰りますよ」と話すように、28日に帰京する。今後は、3月6日に行われる高校の卒業式に出席して以降も埼玉・所沢の2軍に合流して練習を続ける可能性が高い。当初は28日巨人戦前のフリー打撃の登板が検討されていたが、自粛された。踏み締めることはできなくなったが、間近に見た1軍のマウンドに立つ姿を思い描きながら、練習に明け暮れる。【亀山泰宏】

 [2010年2月28日8時48分

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