T-岡田には負けへんで!

 中日は6日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)に臨む。ここまで3本塁打と絶好調のドラフト4位・松井佑介外野手(22=東農大)にとっては初めて地元大阪に凱旋(がいせん)。高校時代の同期生で「ナニワの四天王」と評された1人、オリックスT-岡田と顔を合わせる。当時、4人に次ぐ「第5の男」と呼ばれた松井佑は「会うのが楽しみ。(T-岡田の前で)結果を残したい」と対抗心を燃やしている。

 初めて意識したのは2年秋。大商大堺の4番だった松井佑は府大会でT-岡田のいる履正社と対戦し、度肝を抜かれた。「飛距離が1人だけ全然違った」。高校3年では甲子園出場メンバー以外で構成された大阪・兵庫代表でT-岡田が4番、松井佑が6番だった。大学入学後もT-岡田の成績はチェック。忘れられないライバルだった。

 改名したこともあり注目されるT-岡田。だが、絶好調ルーキーには勢いがある。3日の巨人戦(ナゴヤドーム)では中日の新人では89年大豊(4本)以来となるオープン戦3本塁打を記録。72年佐々木(近鉄)が記録したオープン戦新人最多の5本塁打も射程内だ。松井佑は「強く打つことだけを考えている。たまたまです」と謙遜(けんそん)するがこの勢いは止まりそうにない。

 この日、野手陣はオフだったが、約30分間ナゴヤ球場の周辺をランニングで汗を流した。その後、中田亮、松井雅とともに大阪へ。「今でも(T-岡田は)左打者として尊敬するバッター。いつかは追いつけるように頑張りたい」。ライバルに成長した姿を見せつける。【桝井聡】

 [2010年3月6日11時58分

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