巨人に、開幕投手の座を懸けた“大阪決戦”が勃発(ぼっぱつ)する。関西遠征中の原辰徳監督(51)が11日、開幕投手候補を「2人に絞りました」と話した。具体的な名前は挙げなかったが、ディッキー・ゴンザレス投手(31)と内海哲也投手(27)なのは明らか。D・ゴンザレスは13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)、内海は14日の阪神戦(甲子園)に先発予定。そこでの投球次第で、開幕投手が決まる可能性が高い。

 原監督の発言を伝え聞いた内海は、ジャイアンツ球場で闘志を燃やした。「開幕投手は、先発なら誰だって狙うもの。負けないように頑張ります」。07年に1度経験しているが、エース上原の故障で急きょ回ってきた代役だった。今度は競争に勝って投げたい。宮崎キャンプでは状態が上がらなかったが、オープン戦は8イニング連続無失点中と本来の力を取り戻した。「(14日は)万全の状態で投げられるようにしたい」と、ブルペンで54球を投げ登板に備えた。

 D・ゴンザレスも「選ばれれば光栄。特別なものだし、できるならやってみたい」と色気を見せた。昨季15勝のゴンちゃんか、生え抜き左腕の内海か。今週末、26日ヤクルト戦(東京ドーム)の先発マウンドを巡り、戦いのゴングが鳴る。【古川真弥】

 [2010年3月12日8時26分

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