<阪神1-7広島>◇12日◇スカイマーク

 阪神真弓明信監督(56)は得点力不足に首をかしげた。矢野のソロアーチによる1得点だけ。オープン戦初戦に11得点を上げたが、その後は打線全体が下火。8試合の平均得点は3点台を切った。

 「攻撃面では点が取れていない。積極的に打ちに行ったり、しっかりとボールを選んだり、投手に対して、ある程度、チームで策をとっていかないと、エース級から点は取れない。この時期からそういうことをやっていきたい」と苦い表情だった。

 期待した若虎が精彩を欠き、試合は重苦しいムードで進んでいく。野原将や庄田らは与えられた打席で結果を残せなかった。守備面でも坂がバント処理で三塁ベースカバーに遅れ、藤川俊が打球処理を誤り、単打で二塁まで進めた。

 16日の東京遠征からは、レギュラー中心のチーム構成になるため、今が開幕1軍をかけたラストチャンス。自ら手放しているようなプレーが目立った。

 同一リーグの球団との初対戦で完敗し、これで4連敗。「開幕が近づいている。しっかりと調整して、開幕万全という仕上げをしていかないと」。13日には甲子園で、開幕の相手横浜を迎える。指揮官も調整のペースアップを宣言した。【田口真一郎】

 [2010年3月13日10時59分

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