<ロッテ4-3楽天>◇14日◇千葉マリン

 楽天大広翔治内野手(27)が2点を追う9回2死一塁から、同点2ランを放った。カウント1ストライク3ボールから、甘く入ってきた直球を見逃さなかった。楽天ファンの待つ左翼席に運ぶ、起死回生の1発だ。値千金のアーチで追い付いたものの、結果的にはサヨナラ負け。それでも、大広にとっては今年のオープン戦で初本塁打。大きな意味のある1発だった。

 試合前の打撃練習では「まったくタイミングが合っていなくて、どうしようかと思ったんです。その分、集中して打席に入れました。大きいのを狙わずに、とにかくヒットを打とうと打席に入ったのが良かった」と自身でも驚きの、無欲が生んだ1発だった。開幕まであと1週間を切った。2年ぶりの開幕1軍に向け、大きなアピールになった。【金子航】

 [2010年3月15日12時6分

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