オープン戦首位打者の広島天谷宗一郎外野手(26)は「シンプル思考」でシーズンへの最終調整に入る。15日は練習後、ナインとともに東京入り。開幕まで、残り5試合になり「順調なのは順調です。小さいことを考えず、シンプルに考えていきたい」とテーマを語った。

 不動の3番として、オープン戦では35打数16安打。4割5分7厘の高打率は12球団のトップだ。それでも慢心はない。「昨日の試合も…」と反省が口を突く。14日のソフトバンク戦は凡打した打席ごとに、打撃フォームの修正ポイントにこだわりすぎたという。

 「3打席目の左飛はヘッドが下がって、4打席目は右肩が早く開いて…。打っていて、完ぺきを追い求めすぎたんです。もっとシンプルでいい」。細かいポイントに固執すると、全体的なバランスを見失う恐れもある。残り試合は、まさに「自然体」で打席に立つ。

 [2010年3月16日11時52分

 紙面から]ソーシャルブックマーク