<日本ハム0-4西武>◇4日◇札幌ドーム

 本家より先に“おかわり”を決めた。西武ディー・ブラウン外野手(32=ドジャース3A)が来日初の2打席連続本塁打を放った。2本目が、プロ野球通算9万号の節目を飾り「9万本も数えてることがビックリしたよ。開幕して2週間なのに、プロ野球の歴史の一部に名を刻んでうれしいよ」。来日2カ月の助っ人砲は、興奮気味に話した。

 8万9999号は横浜戦の2回に放ったヤクルト・ガイエル。わずか数分の違いでメモリアルアーチとなった。これで7万5000号、8万号、8万5000号に続き外国人選手による節目の1発となった。

 変則左腕の武田勝を攻略した。3回2死二塁からスライダーを中堅右に、6回にはチェンジアップを右中間に運んだ。1打席目は三振だったが、試合中に修正する能力も高い。4本塁打のうち、苦戦が予想された左投手から3本目。渡辺監督は「初対戦の左から、どちらも初球を仕留めた」と頼もしさを増す左の大砲に、大きくうなずいた。定位置は「5番DH」。前を打つ2年連続キング・中村の調子が上がらず、打率が再び1割を切った。リーグトップ4号に並んだブラウンは「彼が本調子になったら、2、3試合で自分の数は超えられてしまうだろうね。それまで助けられるのならうれしいよ」。体重は公称98キロだが、実際は107キロ。心強い“左のおかわりくん”が、本家のお目覚めを待っている。【亀山泰宏】

 [2010年4月5日9時0分

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