Gにも阿部にも負けられない!

 阪神城島健司捕手(34)が、首位巨人追撃に向けて自慢の強肩をどんどん発動する。18日横浜戦のリーグ再開を前にした17日、甲子園での全体練習後に敵地横浜に移動した。

 城島は現在、セ・リーグ2位の盗塁阻止率3割3分3厘。同3割6分でリーグトップの巨人阿部を射程圏にとらえている。城島は「ピッチャーのおかげです」と感謝を口にした上で高い阻止率の要因を分析した。

 城島

 シーズンが進んで投手陣もよそのチームの戦い方をわかってきている。相手がどんな状況、どんな点差で走ってくるか。ここはクイックが必要とか、ここはエンドランとか。相手のチームカラーを把握した上で協力してくれている。

 シーズン序盤は新チームで新リーグに臨んだこともあって、盗塁阻止率は1割台と低空飛行だった。しかし交流戦24試合では、規定試合数をクリアした中で1位の5割2分6厘と大きくペースアップ。13日ロッテ戦の9回には1死一、二塁からの重盗に対して三塁に鋭い送球。三塁手新井がボールをこぼして盗塁を許したが「あのダブルスチールを刺せれば、もうちょっと(率が)上がっていたのになあ」と笑顔で振り返った。投手との呼吸があってきて自信を深めている。

 交流戦の阻止ペースを維持すれば、阿部を抜くのも時間の問題だ。07年には米国ア・リーグで盗塁阻止率NO・1に輝いたジョーが、巨人と阿部の「首位」にどんどんプレッシャーをかけていく。【益田一弘】

 [2010年6月18日11時41分

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