<阪神4-7広島>◇21日◇甲子園

 猛虎打線をリードしてきたマット・マートン外野手(27)、クレイグ・ブラゼル内野手(30)の助っ人コンビだが、この日は“不発”で前半戦を終えた。開幕から高打率をキープしてきたマートンは前日20日今季初の2試合連続無安打を記録していたが、この日も4打数無安打。本塁打王争いを繰り広げるブラゼルは、4回に先頭で中前打こそ放ったが、今季最長タイの7試合連続ノーアーチとなった。

 初の3試合連続無安打。3回には内野ゴロ間に打点も挙げた。決して深刻な状況ではないが、マートンは自ら「ここ11打席ヒットがないと思う」と切り出した。「昨日までの2試合(7打席)は、自分のバットの軌道は悪くはなかった。ただ、今日はすべて引っかけてしまった。勝利に貢献できなくて、自分に失望したよ」。疲労の蓄積もあるはずだが2度の得点機に、いずれも内野ゴロに終わった打撃を反省した。

 とはいえ、マートンの闘争心は衰えない。「今日は残念。明日も試合したいぐらいの気持ちだ」とは、頼もしいかぎり。真弓監督も、マートン、ブラゼルの助っ人コンビに「ずっと、あの調子でいけるものではない。オールスターに出るし、そのへんで調子を取り戻して戻ってきてもらいたい」と、23、24日の球宴でのリフレッシュを期待した。

 [2010年7月22日12時31分

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