16日に実母の登美(とみ)さんを108歳で亡くしたソフトバンク王貞治球団会長(70)が23日、仕事を再開した。1週間喪に服していたが「昨日すべて終わったので」と、この日は福岡ヤフードーム内の球団事務所を訪れ、通常の業務を行った。

 王会長は「姉さんとも話したけど、思い残したことはないんじゃないかな。関東大震災も経験し、東京大空襲の時も(自分を)おぶって逃げてくれた。すごい時代を生き抜いてくれた」と、報道陣にも初めて対応した。「(遺体の顔は)ほほ笑んだ感じだった。オヤジと兄貴が待ってくれていると思う、出迎えてくれてるんじゃないかな」と優しい表情で続けた。

 また、27日から東京ドームで行われる都市対抗野球の視察を検討していることも明かした。「今いろいろと(視察するカードなどを)スカウトと話しているところ。できれば行きたい」と話した。

 [2010年8月24日11時30分

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