ソフトバンク投手陣から、細川亨捕手(31)が加入したことによる「細川効果」を実感する声が続出した。エース杉内俊哉投手(30)は10日、体重102キロの細川について「的が大きいから投げやすい」と指摘。ブルペンで今キャンプ2度目のコンビを組み、座らせて100球を投げた。体重102キロの巨体が構えるミットに、心地よさそうにボールを投げ込んだ。

 杉内

 高めの球も、そんなに手を動かさずに捕球できる。だから、審判もストライクと言ってくれる可能性が高くなる。

 シート打撃でコンビを組んだ左横手投げの森福允彦(24)は、キャッチングのうまさを称賛した。今宮、長谷川、立岡、山崎、高谷の5人に対し奪三振3、邪飛2の内容。カーブでカウントを稼ぎ、シュートで面白いように空振りを奪った。

 森福

 キャッチングがうまいから気持ちが乗れた。うまくシュートで三振がとれた。「腕を振っていけばいい」と言われたことが良かった。

 先発ローテ候補の左腕山田大樹投手(22)は、アドバイスに感激した。練習中に「ツーシームは思ったところに投げられるか?」と話しかけられたという。

 山田

 投げているところ見てくれたんですね。うれしいです。

 有形無形の「細川効果」が生きてくるのはシーズンになってから。本人は「普通のことをやっているだけですよ」と涼しい顔だが、頼もしい女房役を得た投手陣は、着々と投手王国づくりを進める。

 [2011年2月11日11時43分

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