中日の人気マスコット・ドアラが12日、球界の話題を独占する日本ハム斎藤佑樹投手(22=早大)に挑戦状をたたきつけた。前日に続きキャンプ地・北谷球場を訪れ、この日も常にファンに囲まれた。メーン球場、サブグラウンド、陸上競技場とドアラの行く先には長蛇の列ができた。その人気は選手をもしのぐ。ただ、今年に限っては人気面で嫉妬する相手がいた。

 「キャンプ前半の話題は斎藤選手に持って行かれましたが、僕の方が前から人気者なので」

 老若男女問わないマスコット的な人気ぶりがかぶってしまうため、危機感を覚えていた。嫉妬を感じさせるコメントには、キャンプ後半戦に巻き返すという決意も込められていた。武器は「キモかわいい」と評されるパフォーマンス。正統派の斎藤にない武器だ。

 そんな2人の初対決(?)が実現するかもしれないのが、3月10日のオープン戦(岐阜)だ。地の利を生かして圧倒したいところだが、なぜか「お会いできた時には、こちらからあいさつにうかがいます」と腰が引け気味だった。それでも、ファンを喜ばせるのはお手のもの。ハンカチ王子も思わず吹き出すようなパフォーマンスで、球場を沸かせるはず…。【鈴木忠平】

 [2011年2月13日10時17分

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