オリックス朴賛浩投手(37=パイレーツ)がごり押し実戦デビューを勝ち取った。きょう15日、沖縄・宮古島の紅白戦に初登板。岡田彰布監督(53)に実戦マウンドを直訴し、25日紅白戦のデビューを計画していた指揮官のペースダウン指令を押し切った。

 「実戦で投げることで、開幕に向けて調整していきたい。開幕に向けて状態を上げる時期。最初は30球、そこから中4日で40、50球と球数を増やしたい」。

 紅白戦は先発して2イニングの予定。シーズンに入れば登板間隔は中6日の日本式になることは岡田監督と確認ずみだが、開幕前は米国で身につけた中4日調整で準備を進める。

 10日も早まった実戦デビュー。メジャー右腕に押し切られた岡田監督は「生き残りをかけた投手と同じペースで投げる必要はないと言うたんやが。投げる言うんやからしゃあない。紅白に投げないなら打撃投手をやる言うから、それやったら紅白に投げろと言うたんや」と苦笑いした。対外試合は予定通り、3月5か6日の中日戦(ナゴヤドーム)になる。

 実戦を翌日に控えた練習休みの14日は、宮古島市民の室内には姿を見せず、宿舎で体を動かした。エース金子千が右肘手術で出遅れ、朴も開幕投手の有力候補になった。10日に打撃投手を務め、持ち前の制球力を披露した。今度は実戦でアジア人最多メジャー124勝の実力を発揮する。【堀まどか】

 [2011年2月15日11時15分

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