1軍合流した阪神高浜卓也内野手(21)が23日、オリックス岡田彰布監督(53)に恩返しを誓った。26日からのオリックス2連戦に出場する見込み。07年高校生ドラフトで、日本ハム中田の外れ1巡目で横浜と競合した高浜を引き当てたのが当時阪神監督だった岡田監督だ。同監督がこれまで7度挑んだ抽選で唯一引いた当たりくじだった。

 「選んでくれたのが岡田監督だったけど、3年間野球をやってるところを見てもらってない。結果どうこうというより、野球をやってる姿を一番見せたい」。

 高浜の思いは強い。入団直後から膝に「爆弾」を抱え腰、首など度重なる故障に泣き続けた。満足に動けず、体重は94キロまで増加。プロ入り当時のベスト体重84キロに戻すために食生活改善に取り組んだ。「肉が好きだったけど肉より野菜を多く食べるようにしています」。敵将となった岡田監督に、元気な姿を見せられることがうれしい。

 この日は休日を返上し、安芸ドームで俊介とキャッチボールなどで体を動かした。「バッティングでアピールしていきたい。守備、走塁も1軍の人とやれるので何か盗んでいきたい」。もちろん、開幕1軍切符も勝ち取る。

 [2011年2月24日11時20分

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